アイビー便り

こんにちは、アイビー院長です。

 

開業して4か月目に突入し、おかげさまで徐々に患者さんの数も増えてきました。

 

在宅医療は患者さんの状態変化に24時間365日対応しますので、患者さんの増加に伴い、

標榜時間外で呼ばれることも増えてきます。

 

多くの先生方は24時間拘束されることで在宅医療への参加に躊躇されておられるのかもしれませんが、

どれくらいの頻度で在宅医は時間外に呼ばれるのでしょうか？

 

私が以前在籍した愛媛県の在宅クリニックは約600人の患者さんを10名ほどの医師でみており、

夜間や週末は交代で当番として、看護師さんと連携し時間外コールに対応していました。

平日当番の夜は松山市内約600名の患者さんを1人で対応することになります。

 

経験上、全く呼ばれない平和な夜があれば、何か所からも呼ばれて夜中じゅう走り回ることもありました。

 

2018年8月から2019年7月までの1年間の実際の数(私個人の経験の範囲内ですが)は以下のようになります。

 

610名の患者さん(当時)で、週末の副当番も含み年間76回の当番を担当。そのうち出動回数は104回。

104回のうち夜間・深夜の対応は69回(66.3％)でした。残りは土日・祝日の日中対応です。

 

すなわち1回の当番で平均1.37回出動対応したことになります。これは多いのか、少ないのか？？

 

 

在宅ココキン帖（へるす出版）では、在宅患者100人あたり一月平均の夜間・深夜緊急訪問は6回とのこと

でした。

これは600人規模のクリニックだとする月36回で、1日およそ1.2回となり、日中対応の誤差が若干含まれ

ますが私の経験とほぼ一致します。

 

 

多くの在宅クリニックで一人の医師の担当患者さんは60-80人くらいでしょうか？

そうすると上記結果からして7-8日に1回呼ばれるかということになります。

 

急な体調変化は常に起こりうるものですが、定期訪問と多職種でアンテナを張って急変をなくす工夫と努力を

怠らなければ、この回数を減らすことも可能ではないかと考えています。