アイビー便り

第6話『半世紀』

記：百花玲

2022年5月15日沖縄は本土復帰50年を迎えました。

 

私の周りにいる50代以上の方々に本土復帰前後（アメリカ統治→日本）のお話を伺うと

 

・母子手帳の発行元が「琉球政府」だった（50代）

・琉球大学が今の首里城の場所にあって、入学式は首里だった（60代）                                                 

・県外へ大学進学する時はパスポートが必要で留学生という扱いだった（70代以上） 

・車が右側通行（アメリカ式）だったので、左側へ変わる日に歩道橋から見物した

　7月30日だったのでその日は「ナナサンマル」と呼ばれている　（60代）

・商売の売り上げが良かった日、子供たちへのお土産は、基地の中のピザやハンバーガーだった（80代）

・運動会ではフォークダンスが「青い山脈」　これ全国的でしょ？　（50代小学校教諭）

・アメリカのやり方を学んでホームセンターを開業した（90代）

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　などなど

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　朝ドラでも出てきましたね。

 

 

今、訪問診療に伺う患者の多くは 日本 → アメリカ → 日本と大きく変化した時代に20代、30代の

働き盛りを過ごされ、戦後の沖縄の日々を創り上げていらした方々です。

 

訪問診療はチームプレーで、そのおひとり、おひとりの人生物語に寄り添い、在宅療養を支えていきます。

クリニック院長と看護師、介護のプロフェッショナル　ケアマネージャーさん、介護ヘルパーさん、日々の看護に奔走する訪問看護の皆さん（いつもお世話になっております）

 

これからも、患者さんをセンターに一日一日穏やかな暮らしが続くことに尽力していきたい所存。