アイビー便り
BLOG
【終活】エンディングノート ~前編~
- 2023年10月14日
- ときどき晴れ
こんにちは!看護師の山ちゃんです。
7月から始まったコーナーですが・・・
気付けば季節がかわってしまいました。
のんびりし過ぎですね。
何について書こうかと考えていた所、
7月にアイビー院長とスタッフが、FM21に出演した際の
テーマ『ACP・人生会議』(こちらの方もまだの方は是非お聴き
下さい)と、私の父とのある出来事がパッと頭に浮かんだので、
関連したテーマで書いてみたいと思います。
【終活】エンディングノート ~前編~
心に残る歌(音楽)が、誰にもいくつかあると思います。
私にとって、唱歌『ふるさと』がそのひとつ。
この曲を聴くたびに、2018年に83歳で他界した
父を思い出します。
父は、ある日突然脳梗塞で倒れました。
幸い命は助かりましたが、日常生活全てに介助が必要に
なりました。
経口摂取を試みたものの、結果的に胃瘻造設。
意思の疎通も困難な状態でした。
「あぁ~!あぁ~!」と眉間に皺を寄せて、何かを訴える
父に戸惑う日々・・・。
闘病生活3年半。
父は70代に入った頃から、デイサービスで
『傾聴ボランティア』をしていました。
そこで流れる音楽の中で『ふるさと』の曲になると、
父がちょっと神妙な面持ちでくちづさんでいるのを、
何度か見かける事がありました。
娘の私から見ても、年齢的な衰えを感じてはいましたが
趣味を楽しみ、生き生きと過ごしていた父…。
そんな父が突然倒れ要介護状態となり、同じデイサービスに
今度は利用者として通うようになったある日の事。
『ふるさと』の歌が流れてくると、
ずっと硬い表情をしていた父が急に歌いだしたのです。
「あぁ~あぁ~あ あぁ~ああ あぁ~あぁ~あ あぁ~」
目にうっすらと涙を浮かべ、
言葉にならない声で一生懸命歌う父…
きっと父にとって特別な歌だったのでしょう。
元気だった頃に歌っていた父の姿が重なって見えて
私も涙をこらえつつ一緒に歌いました。
その後、父が再び歌うことはありませんでしたが、
私は今でも『ふるさと』を聴くたびに、
あの日の事を思い出します。
―後編へつづくー
カテゴリー
最近の投稿
月別アーカイブ
- 2024年11月
- 2024年10月
- 2024年9月
- 2024年8月
- 2024年7月
- 2024年6月
- 2024年5月
- 2024年4月
- 2024年3月
- 2024年2月
- 2024年1月
- 2023年12月
- 2023年11月
- 2023年10月
- 2023年9月
- 2023年8月
- 2023年7月
- 2023年6月
- 2023年5月
- 2023年4月
- 2023年3月
- 2023年2月
- 2023年1月
- 2022年12月
- 2022年11月
- 2022年10月
- 2022年9月
- 2022年8月
- 2022年7月
- 2022年6月
- 2022年5月
- 2022年4月
- 2022年3月
- 2022年2月
- 2022年1月
- 2021年12月
- 2021年9月
- 2021年8月
- 2021年7月
- 2021年5月
- 2021年2月
- 2020年12月
- 2020年11月
- 2020年10月
- 2020年8月
- 2020年7月