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アイビー便り

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【終活】エンディングノート ~前編~

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こんにちは!看護師の山ちゃんです。

7月から始まったコーナーですが・・・

気付けば季節がかわってしまいました。

のんびりし過ぎですね。

 

何について書こうかと考えていた所、

7月にアイビー院長とスタッフが、FM21に出演した際の

テーマ『ACP・人生会議』(こちらの方もまだの方は是非お聴き

下さい)と、私の父とのある出来事がパッと頭に浮かんだので、

関連したテーマで書いてみたいと思います。

 

【終活】エンディングノート ~前編~

心に残る歌(音楽)が、誰にもいくつかあると思います。

私にとって、唱歌『ふるさと』がそのひとつ。

この曲を聴くたびに、2018年に83歳で他界した

父を思い出します。

 

父は、ある日突然脳梗塞で倒れました。

幸い命は助かりましたが、日常生活全てに介助が必要に

なりました。

経口摂取を試みたものの、結果的に胃瘻造設。

意思の疎通も困難な状態でした。

「あぁ~!あぁ~!」と眉間に皺を寄せて、何かを訴える

父に戸惑う日々・・・。

闘病生活3年半。

 

父は70代に入った頃から、デイサービスで

『傾聴ボランティア』をしていました。

そこで流れる音楽の中で『ふるさと』の曲になると、

父がちょっと神妙な面持ちでくちづさんでいるのを、

何度か見かける事がありました。

娘の私から見ても、年齢的な衰えを感じてはいましたが

趣味を楽しみ、生き生きと過ごしていた父…。

 

そんな父が突然倒れ要介護状態となり、同じデイサービスに

今度は利用者として通うようになったある日の事。

『ふるさと』の歌が流れてくると、

ずっと硬い表情をしていた父が急に歌いだしたのです。

「あぁ~あぁ~あ あぁ~ああ あぁ~あぁ~あ あぁ~」

目にうっすらと涙を浮かべ、

言葉にならない声で一生懸命歌う父…

きっと父にとって特別な歌だったのでしょう。

元気だった頃に歌っていた父の姿が重なって見えて

私も涙をこらえつつ一緒に歌いました。

その後、父が再び歌うことはありませんでしたが、

私は今でも『ふるさと』を聴くたびに、

あの日の事を思い出します。

―後編へつづくー

 

 

先月、再建が始まった首里城に行ってきました。 新しく生まれかわっていく首里城を見守るかのように 咲き誇る「アカバナ」と「青い空」に 心を奪われました。