アイビー便り

 

こんにちは！看護師の山ちゃんです。

今回は先月のつづきです。

父のエピソードを書いていると、

つい長くなってしまいました。

 

父が倒れ、意思の疎通が困難になった時に困ったのが、

延命治療や財産管理等について、

父の意向を確認出来なくなった事でした。

印鑑や通帳等大切なものの保管場所さえわからず、

父の他界後も数年間、各種手続きで時間も手間もかかりました。

父も、私たちが右往左往する姿に、

歯がゆい思いをしていたことでしょう。

 

振り返ってみると、父は『傾聴ボランティア』をしていた頃に、

身体が不自由になった方達を見て「あんな風になってまで

生きていたくないな」と何度か口にしていました。

あの時が、父の意向を確認するチャンスだったのかも知れません。

食事を味わうこともできず、身体を思うように動かせない状態で

生き続ける事を父は望んでいなかったのではないか…。

希望を聴いていたからと言って、状況やタイミングもあり、

その通りにできるとは限りませんが・・・。

 

元気なうちから『自分じまい』について、意思を示しておくことが

人生の最後が不本意なものにならず、

また残される者の負担を軽くする手助けにもなる。

これも父の最後の教えの一つだったと感じています。

 

私も手始めに、近年の『終活』ブームにも乗って(？)

身の回りの整理を少しずつ始めました。

 

最近インターネット検索してみて驚きました。

無料でダウンロードできる『エンディングノート』がたくさんあるのです。

若い人向きから、中高年向きのものまで幅広い年代を対象に、

市町村(沖縄県では那覇市)や介護系の会社や団体、

司法関係の事務所等々様々な分野から出ています。

また、書店には本格的なものが何種類も並んでいますし、

100均のお店にもあります。

 

私は100均で購入したものから始めました。

その内容を少し紹介すると、『プロフィール』をはじめとして

『マイヒストリー』『私のお気に入り』、

銀行口座・携帯電話情報・クレジットカード・

各種ID/パスワード等を記録する欄や、

『私にもしもの事があったときには…』という項目もあり、

必要な情報を確保しつつも気軽にトライできるように

工夫されていました。

 

今後は、定期的に内容の見直しを行い、以後の人生について

見つめなおす機会にしていきたいと思っています。

 

自分の為に、そして大切な人たちのためにも・・・。