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アイビー便り

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死ぬ瞬間 死にゆく人々との対話

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こんにちは、アイビー院長です。

 

キューブラ―・ロスの非常に有名な本です。

死ぬ瞬間 表紙

 

多くの医療者はキューブラ―・ロスのいう死に至る段階についてよく知っていると思います。

死ぬ瞬間 p292

 

 

今、医学と宗教の関連に興味があるので、その点に注意して見直してみました。

 

キューブラ―・ロスは以下のように書いています。

 

 

宗教的信念と死の難易

 

宗教心の篤い患者も、宗教を持たない患者とたいして違いはないようにみえた。

宗教心の篤い人とは何か、この定義が明瞭でないため、その違いの識別がむずかし

かったのかもしれない。

 

ただしいえることは、心の底からの強い信仰をもった真に宗教心の篤い人は、

わたしたちの見たかぎりではきわめて少なかったということである。

この少ない人々はその信仰に助けられた。

かれらは、これまたきわめて少数の真の意味の無神論者と、対照的であった。

 

そして患者の大多数はこの中間にあった。

なんらかの宗教的信念は持ちながらも、その信念は、内部抗争と恐怖から解放して

くれるほど強くはなかったのである。

 

 

無神論者と対照的であったという記載は印象的ですね。科学の進歩した現在、

宗教的信念と科学との折り合いというのが一つの課題かもしれません。

 

 

参照文献:E・キューブラ―・ロス(川口正吉訳) 死ぬ瞬間 読売新聞社 1971年