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「栄養」を扱う栄養士について

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初めまして

クリニックに非常勤として在籍している管理栄養士のRicoです。

これから管理栄養士の目線で食事・栄養について発信したいと思います。

 

初回は「栄養」を扱う栄養士について。

 

皆さんは栄養士にどんなイメージをお持ちですか?私が良く耳にするのは「怒られる」

「ダメって言われる」、、、、良いイメージを持たれないのが「栄養士」です。

 

栄養士の仕事の中でも、大半を占める業務は、病院や役所などで行われる「栄養指導」や

「栄養相談」と言われるものです。栄養素の摂取バランスが原因となり発生する健康問題

の解決や悪化予防のために適正な栄養素の摂取方法を対象者に伝え適正な摂取に導くことを目指します。

 

まず、「栄養」とはなんでしょうか?

 

私はこう思います。「人が生き続けるために必要な物質」

 

地球上に存在する生物はそれぞれ生命を維持するために、必要な物質を取り込み、生命の維持に

活用しています。その中にで、人が生命を維持するために必要な物質をまとめて「栄養」と言います。

 

栄養には種類があり、個々の種類を「栄養素」と呼びます。

 

現在、厚生労働省より日本人の栄養素の摂取量を示す「日本人の食事摂取基準」があり、

日本人に必要とされている栄養素は全部で29種類+水(今現在必要であるとわかっている範囲)で、

ざっくり分けると、エネルギー産生栄養素、ビタミン、ミネラルとなります。

 

栄養は今も世界各国で、研究が続けられ、日々新しい発見ありますので、今後増える可能性もあり、

未知の栄養素もあるかもしれませんね。

 

栄養素は生命の維持だけではなく、取り方や取る量、取る時期によって、成長、身体の回復、病気の

発症などにも大きな影響をもたらす物質で人にとって大切なものです。

 

では、私たちは栄養という物質をどのようにして得ているでしょうか?

 

そうです「食べ物」ですよね。栄養という物質は食物中に含まれ、私たちは毎日食べ物から栄養を

得て生きています。当たり前のことですが、このように振り返ってみると面白くないですか?

 

 

ここで、栄養士へ戻ります。

 

栄養士は、食べ物や料理の話を通し、対象者の栄養の取り方が、健康にどのような影響与えているか

判断します。その上で、健康状態を最善に近づけるための栄養素摂取の方法を食事の内容変更として

お伝えします。

 

だから、「栄養士」であって、「食事士」ではない、と「日本人の食事摂取基準」の作成メンバー

佐々木敏先生はそうおっしゃっていました。私もその通りだと思います。

 

また、栄養士は対象者が食事をとる環境にも注目します。生活習慣や家族構成、仕事内容なども

聞き取りながら、広範囲で対象者の食事に与える影響を確認し、聞き取った内容から、最短で最適な

食事の改善方法を対象者に提案し一緒に目標を立てます。

(栄養士なのに食事以外の事も深く聞くんですよ)

 

なので、よく栄養士のイメージにある「これはダメ」という事を一方的に伝えることは絶対になく、

かならず、対象者と相談の上、目標・食事の計画をたて、それで終わりではなく、計画が進んでいるか?

目標に到達できそう?どこで躓いているのか?を確認しながら継続的なサポート・カウンセリングを行う

業務を担うのが栄養士、またより深く多くの知識を有した国家資格の管理栄養士となります。

 

現在、栄養士が在籍する範囲は広く、病院・学校・役所だけではなく、一般企業や薬局、スポーツジムなど、

色々な場所で栄養のサポートを行っています。

 

私は、お家で過ごされる患者さんやそのご家族が困っている食事・栄養のサポートを行いたいと思い、

この食域を選びました。

 

私は「栄養指導」という言葉は好きではありません。指導というと「一方的」イメージが強いからです

(私の勝手なイメージです)

食事での健康の改善は栄養士だけの一方通行では、絶対に無理です。

対象者の困りごとを確認し、適確な改善方法をお伝えすることが必要、大切だと思っています。

 

だから、私は「栄養指導」ではなく「栄養の相談を担当します。管理栄養士です」と自己紹介の時には

お伝えしています。一緒に考え、寄り添い、その方に適した食事を通した栄養の提案を行いたいからです。

 

食事で困ったときは、まず管理栄養士・栄養士方に相談することが一番の近道です。

栄養士を活用してください。きっと最適な方法をアドバイスしてくれるはずです。

 

今回は「栄養士」についてお伝えしましたが、ここに述べたことは業務内容のほんの一部分です。

これからも栄養・食事・食品などについていろいろとお伝えできればと思っています。

 

よろしくお願いします!