アイビー便り
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教えて林くん:認定調査 第一群 身体機能・起居動作 1-2拘縮の有無について教えて
- 2025年9月7日
- 教えて林くん
Q41. 第一群 身体機能・起居動作 1-2拘縮の有無について教えて
ここでの拘縮とは、対象者が可能な限り力を抜いた状態で他動的に四肢の関節を
動かしたときに、関節の動く範囲が著しく狭くなっている状況を言うんだよ。
前回の麻痺等の調査では自分で動かしてもらったんだけれど、今回は調査員などに
より関節が他動的に動くかどうかを見る点が異なるね。
評価軸は以下の5つになるよ。
1(拘縮が)ない、2肩関節、3股関節、4膝関節、5その他(四肢の欠損)
確認は4~5秒程度の時間をかけてゆっくり動かし、痛みの訴えがある場合は
それ以上動かさず、そこまでの状況で選択するよ。90度程度曲がれば「制限なし」
となるので必要以上に動かさないよう注意するよ。これはすべての部位において当てはまるよ
それでは肩関節から見てみよう。
前方あるいは横において腕を肩の高さまで上げることができれば「制限なし」で、
2つのうち一つでも上げることができなければ「制限あり」だよ。
円背の場合はあごの高さまで腕を上げられれば「制限なし」だよ。
股関節は仰臥位で屈曲をみるよ。股関節が直角(90度)程度曲がれば「制限なし」
外転は仰臥位あるいは座位で見るんだ。
膝を閉じた状態から膝の内側を25cm程度(拳2個分あるいはA4ファイルの短い方の長さ)
開く(はなす)ことが出来れば「制限なし」だよ。今回は内側への運動は不問なんだ。
O脚などで膝が閉じない場合でも最終的に開いた距離が25cm程度あるかどうかで判断
するんだ。
片足を開くことができて、もう一方の足の外転に制限がある場合も「制限なし」になるけど、
その旨を特記事項に記載するんだよ。
いずれかの四肢の一部(手指・足趾を含む)に欠損がある場合は、5その他を選択するよ。
また腰椎や頚椎など、今回検討した部位以外に動く範囲の制限があっても、5その他を
選択して、特記事項に部位や状況を具体的に記載するんだ。
参考資料:
要介護認定 認定調査員テキスト2009 改訂版 H30年4月
現場で使える要介護認定調査員便利帖 加藤裕美 翔泳社 2024年
すぐに役立つ要介護認定調査員実践ガイド 德重妙子 梓書院
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