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教えて林くん:認定調査 第一群 身体機能・起居動作 1-2拘縮の有無について教えて

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Q41. 第一群 身体機能・起居動作  1-2拘縮の有無について教えて

 

ここでの拘縮とは、対象者が可能な限り力を抜いた状態で他動的に四肢の関節を

動かしたときに、関節の動く範囲が著しく狭くなっている状況を言うんだよ。

 

前回の麻痺等の調査では自分で動かしてもらったんだけれど、今回は調査員などに

より関節が他動的に動くかどうかを見る点が異なるね。

 

評価軸は以下の5つになるよ。

 

1(拘縮が)ない、2肩関節、3股関節、4膝関節、5その他(四肢の欠損)

 

確認は4~5秒程度の時間をかけてゆっくり動かし、痛みの訴えがある場合は

それ以上動かさず、そこまでの状況で選択するよ。90度程度曲がれば「制限なし」

となるので必要以上に動かさないよう注意するよ。これはすべての部位において当てはまるよ

 

それでは肩関節から見てみよう。

 

 

 

前方あるいは横において腕を肩の高さまで上げることができれば「制限なし」で、

2つのうち一つでも上げることができなければ「制限あり」だよ。

 

 

 

円背の場合はあごの高さまで腕を上げられれば「制限なし」だよ。

 

 

 

 

股関節は仰臥位で屈曲をみるよ。股関節が直角(90度)程度曲がれば「制限なし」

 

 

外転は仰臥位あるいは座位で見るんだ。

膝を閉じた状態から膝の内側を25cm程度(拳2個分あるいはA4ファイルの短い方の長さ)

開く(はなす)ことが出来れば「制限なし」だよ。今回は内側への運動は不問なんだ。

 

 

O脚などで膝が閉じない場合でも最終的に開いた距離が25cm程度あるかどうかで判断

するんだ。

片足を開くことができて、もう一方の足の外転に制限がある場合も「制限なし」になるけど、

その旨を特記事項に記載するんだよ。

 

いずれかの四肢の一部(手指・足趾を含む)に欠損がある場合は、5その他を選択するよ。

また腰椎や頚椎など、今回検討した部位以外に動く範囲の制限があっても、5その他を

選択して、特記事項に部位や状況を具体的に記載するんだ。

 

 

参考資料:

要介護認定 認定調査員テキスト2009 改訂版 H30年4月

現場で使える要介護認定調査員便利帖 加藤裕美 翔泳社 2024年

すぐに役立つ要介護認定調査員実践ガイド 德重妙子 梓書院