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教えて林くん:認定調査 第一群 身体機能・起居動作 1-5座位保持、1-6両足での立位保持について教えて

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Q43. 第一群 身体機能・起居動作  1-5座位保持、1-6両足での立位保持について教えて

 

座位保持とは背もたれがない状態での座位の状態を10分ほど保持できる能力のことを言うよ。

10分は比較的長い時間だね。

 

座位に至るまでの行為や長坐位(床やベットに足をのばして座る)や端坐位(ベット端に坐る)

などでもOKで座り方は問わないよ。椅子を用いず畳の上での生活であれば畳上での座位、

洋式・ポータブルトイレや病院受診時の椅子への座位などが参考になるよ。

 

背もたれなくても手すり、柵、座面、壁を自分の手で支えたり、大腿部など自分の体の一部を

支えとして加重することで座位保持が出来れば「自分の手で支えればできる」になるよ。

 

背もたれや介護者の手で支えないと座位保持出来なければ「支えてもらえばできる」になるんだ。

大腿の裏に手を差し入れて太ももを掴むようにして上体が後傾しないようしている場合は

「自分の手で支えればできる」ではなく「支えてもらえばできる」を選択するので注意が必要だね。

 

またリクライニング車椅子やベットギャッジアップの角度については指定がないので調査員が

座位を取れていると判断すれば状況と理由を記載するんだ。概ね60度以上かな。

 

「できない」と判断されるのは背もたれを用いても座位が保持できないもので、

具体的には以下の状態となるよ。

・長期間(概ね1か月)にわたり水平な体位しかとったことがない場合

・医学的理由(低血圧等)により座位保持が認められていない場合

・背骨や股関節の状態により体幹の屈曲ができない場合

 

 

両足での立位保持とは立ち上がったあとに平らな床の上で立位を10秒ほど保持できる能力を言うよ。

 

立ち上がるまでの介助が必要でも何にもつかまらずに立つことが出来れば「支えなしでできる」で、

片足が欠損している・拘縮で床に片足がつかなくても片足だけで立位保持できれば同じく

「支えなしでできる」となるよ。

 

壁、手すり、いすの背、杖等、何かにつかまると可能な場合や、円背などで自分の両膝に手を置いて

体が二つ折れの状態でも立位保持できれば「何か支えがあればできる」を選択するよ。

 

「できない」は介護者の手で常に身体を支えてもらわないと立位保持できない場合や、どのような

状況でも全く立位保持できない、寝たきりなどの場合があてはまるんだ。

 

 

 

参考資料:

要介護認定 認定調査員テキスト2009 改訂版 H30年4月

現場で使える要介護認定調査員便利帖 加藤裕美 翔泳社 2024年

すぐに役立つ要介護認定調査員実践ガイド 德重妙子 梓書院