アイビー便り
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高齢者のおしっこ問題
- 2023年12月17日
- 院長のゆんたく
こんにちは、アイビー院長です。
男女問わず年を重ねると下の悩みが出てきます。高齢者の尿失禁・排尿困難などを在宅医はしばしば見聞きして
いるのではないでしょうか。
よくあるのは排尿困難でフォーリー(おしっこの管)が入ったり、尿失禁でのおむつ着用です。在宅の現場では
おむつ(もしくは尿取りパッド装着)でないひとの方が珍しいのではないかと感じるほどです。
沖縄(浦添)の在宅現場でどの程度フォーリー留置の患者さんがいるか分かりませんでしたが、私の所属して
いる浦添市在宅医療ネットワークで先月あった調査アンケートの結果をご紹介したいと思います。
アンケートにはネットワーク所属20施設のうち13施設より回答がありました。13施設の全訪問患者数は把握
していないものの、この13施設で年間看取り200件、緊急往診400件ほどの規模になります。
まずフォーリー留置患者の数です(問1)。9割の施設であると回答され、10名以上を見ているところも2施設あり
ました。
在宅医がフォーリー(またはオムツ)を外した方が良いと考える患者の有無(問2)では、ない・分からないと
答えた施設が6割でした。
本人・家族・施設職員からフォーリー抜去(またはオムツ外し)の訴えがあるか(問3)は、ないと答えた施設
が8割でした。
最期に、おむつ使用の経済的負担を推定するため、おむつ使用証明書発行の有無について訊ねてみた
ところ(問4)、発行したことがある施設は8割に上りました。
おむつ使用証明を医師より取得することで、おむつ代が医療費控除の対象となります。
ネットアンケートでは1か月のおむつ代1万~1.5万円が4割、5千~1万円が3割とのことで多くの介護
家庭で年間6万円以上の出費となっていることが分かります。
https://www.minnanokaigo.com/enquete/no39/
怖い尿路感染の原因ともなり得るフォーリーは可能なら抜きたいですし、費用の嵩むおむつも外せれば
良いですね。
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