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アイビー便り

BLOG

治療と成長

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こんにちは、アイビー院長です。

 

今は閉店してしまったリブロ・リュウボウブックセンター店の郷土本コーナーで手に取った

本を紹介します。

 

 

在宅医療を行っていて、薬に頼らないこころへの対応も知りたいと常々思っていたところ、

あとがきにあるドクトルきよしさんの言葉がこころに響きました。

 

以下引用します。

 

 

 

治療とは何なのか。

今思うと、治療とは病を治すことではなく成長なのでしょう。

 

患者さんが病や困難を乗り越えたり、達観できるようになることが成長であり、それに立ち会う

私にも成長のおすそ分けがあります。

だからひたすら患者さんの成長を望みながら、実は私自身の成長も期待していたのです。

 

すぐに良くなる患者さんは階段を2,3段上がったことになり、問題が大きかったり、悩みが深くて

良くならない方も、それでも長い時間をかけていつの間にか階段を上がっています。

 

私はそれにゆっくりついて行きます。

 

 

本の最後23章「きよしのストーリー」ではドクトルきよしさんの治療方法の変遷を以下の見出しと

ともに振り返り、

 

 

 

・薬だけじゃないよ

・内観との出会い

・心理劇

・ダンスセラピー

・私のセラピーは何?

・ユニークな診療の秘密

 

 

そこから、いろいろな理論や技法よりも、患者さんから学ぶことの方が有益だと段々と分かってきたと

述べられたあとに「あとがき」の言葉が語られます。

 

深いですねぇ、しかし在宅医療の現場にも成長の種は沢山あるような気がしています。

 

 

参照文献:長田清 ドクトルきよしのこころ診療日誌―笑いと感謝と希望を紡ぐ― 遠見書房 2022年