アイビー便り

第8話　『テーマ曲』

記：百花玲

 

両親が後期高齢者となったころから、帰省の際にこれからの過ごし方について話すことが多くなりました。

 

昨今のコロナ禍で両親とは2年ぶりに顔を合わせました。二人とも元気な80代となっていました。

両親も娘も2年分老けていたのはお互い様でした（笑）

 

父は、週2回デイサービスで囲碁ボランティアとして活動中。

母は、友人の絵画展などへ足を運んだり、週1回近くのティールームで常連さんと

午後のコーヒータイムを過ごして楽しんでいます。

 

さて、今回のタイトル　『テーマ曲』

 

何事も段取りを怠らない父が葬式に流して欲しい曲として以前から希望していた曲がありました。

出身学校の校歌です。

 

今の時代、YouTubeで探すことは簡単なこととインターネットで検索したところ、

その学校は校歌以外に応援歌、○○歌など学校イベントに関わる曲がいくつもありました。

 

せっかく本人が元気な今、旅立ちの曲を選んでいるので間違える訳にはいきません。

早々、本人に確認し、正式なタイトルが分かり、ひと安心。

 

そして、母が父への葬送曲として選んだ曲は『雪の降る街を』　でした。

 

母の希望曲は童謡『里の秋』　母親と二人で暮らしていた頃の思い出の歌だそうです。

 

しばらく使うことなく二人とも元気でいて欲しいと願うばかりです。

 

ちなみに、私の希望曲は、百恵さんから始まって椎名林檎、アレキサンドロスなど

現状、盛り沢山でございます。

ベストテンも絞れず、相当な長さのコンサートになりそうです。(笑)