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教えて林くん:中間評価項目についてもう少し詳しく教えて

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Q23.中間評価項目についてもう少し詳しく教えて

 

Q22でのべた中間評価項目とは、調査項目のうち心身の状況に関する73項目(1999年当時)について

約16万人のデータを用いて同様の傾向を持つ項目ごとに7つのグループにまとめたものだよ

(現在は5つのグループになっているよ)

 

同様の傾向をもつとは、例えばある調査項目aで「全介助」になるときに、調査項目bでも高い頻度

で同時に「全介助」になる場合をいうんだ。ここでは調査項目a、bが同じグループになるよ。

 

1999年の中間評価項目7つは

第1群 麻痺・拘縮に関連する11項目

第2群 移動等に関連する7項目

第3群 複雑な動作等に関連する4項目

第4群 特別な介護等に関連する9項目

第5群 身の回りの世話等に関連する13項目

第6群 コミュニケーション等に関連する10項目

第7群 問題行動に関連する19項目

 

現在は下記にあるように5つの群に分かれてトータルで57項目にまとめ直されているよ。

各項目はその可能な程度や起こる頻度などから点数が振り分けられていて、最も機能が保たれて

いれば100点、失われていたら0点になるんだ。

 

 

これを見ると老いとは以下のような変化のようだね。

身体の動き(ちゃんと手足が動くか、立てるか、歩けるか、つめも自分で切れるか)

 

生活(食事を自分でとれるか、トイレを自分で済ませられるか、お風呂などでの清潔や

身なりを保てるか、外出しているか)

 

ボケていないか(自分の意思を伝えられるか、基本的なことを覚えているか、

徘徊しないか、外出して自宅に戻ることができるか)

 

精神・行動の変化(被害的、作話、感情不安定、昼夜逆転、同じ話ばかり、大声、

介護抵抗、落ち着きなくなる、一人で出たがる、収集癖、モノや衣類を壊す、

独り言・独り笑い、自分勝手な行動、話がまとまらない、などがあるか)

 

社会生活(薬の内服、金銭管理、日常の意思決定、買い物、簡単な調理

などができるか)

 

これらは老いを考えるうえでも参考になるよ。

 

 

参考文献:

介護保険制度史-基本構想から法施行まで- 介護保険制度史研究会編著

大森彌、山崎史郎、香取照幸、稲川武宣、菅原弘子 社会保険研究所 2016年

要介護認定 介護認定審査会委員テキスト2009 改訂版 2018年

要介護認定ビジュアル解説 岡本祐三 厚生科学研究所 1999年