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教えて林くん:直接生活介助とは?

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Q24. 直接生活介助とは?

 

 

Q21で述べた樹形モデルにおける直接生活介助について述べるよ。

 

直接生活介助とは食事、排泄、移動、清潔保持の4つからなるんだ

(Q21で示されている5つは改定前のものだよ)。

 

各々の要介護認定等基準時間は食事(1.1~71.4分)、排泄(0.2~28.0分)、移動(0.4~21.4分)、

清潔保持(1.2~24.3分)となるよ。

これを見ると介護に要する時間には食事が大きなウェートを占めていることが分かるね。

 

それらを樹形モデルで見てみよう。

 

食事

 

食事はまず全介助・一部介助か、介助なし・見守りの2つのグループにわかれるよ。

この樹形図にある四角(□)で囲まれたものはQ23で述べた中間評価項目なんだ。

食事では5つ中間評価項目のうち社会生活への適応を除いた4つが入っているね。

この中間評価項目の点数によって樹形図が分かれていき、最後の太文字で示されたた数字が

要介護認定等基準時間になるんだ。

 

実際の基準時間は一部介助、全介助のグループが単純に長くなるかと思ったけれど、

えん下(飲み込むこと)が出来ないと1.1分とかなり短くなるね。

 

これは経管栄養となって、逆に手間がかからなくなったことが予想されるよ。

 

どのような場合に手間がかかるかと言うと、えん下は出来るけれども、

生活機能(移動や排尿・排便、衣類着脱など)、認知機能と

身体機能・起居動作(麻痺の有無、立ったり、起き上がりなど)の機能が落ちている方が71.4分と最長だね。

 

危なっかしいながらも自分で飲みこめる方に注意しながらゆっくりと食事介助を行い、

時間を要している介護現場の姿が目に浮かぶね。

 

 

その他の直接生活介助である排泄、移動、清潔保持はいずれも20分前後の基準時間だね。

この3つは全て5つの中間評価項目を用いた複雑な樹形図となっているよ。

またこの3つとも最初の分岐が中間評価項目の生活機能によっていることが特徴だね。

 

排泄

 

移動

 

清潔保持

 

各々の樹形図をよく見てみると、必ずしもある機能が保たれていれば基準時間が短くなるのではなく、

逆に長くなることもあるのが介護の複雑なところだと思うよ。

 

 

参考文献:

要介護認定 介護認定審査会委員テキスト2009 改訂版 2018年